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意識が朦朧とした中での出来事のため、
会話の内容や処置の内容・順番などについて、事実と異なる点がある可能性があります。
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前回 ⇩⇩
その後朝の6時まで激痛で一睡も出来ませんでした。
途中何度も耐えられなくなってナースコールをしては担当さんに
「まだ痛み止め飲めないから!がんばりましょう!」
と諭され、励まされ、激痛で泣き、やっと時間が来て追加で痛み止めを飲んで、を繰り返しました。
6時になって体温と血圧を測って採血をしました。
採血の結果次第で今日退院が出来るとのことでした。
夫はこの週末に夜通し3時間毎に起きて赤ちゃんにミルクをあげていた癖からか、3時にも目が覚めたとLINEが入っていました。
助産師さんが戻ってきて、ヘモグロビンの数値が良くなっているので退院できると言われました。
「よく頑張りましたね!」と言ってくれました。
夜中のピークよりは少しだけ痛み止めが効くようになってきました。
とはいえほんとに少しだけなので、まだ依然として激痛でした。
体に負担がかかる運動や重い荷物を持ったりしなければ普段通り赤ちゃんのお世話をしても問題ないとのことでした。
あんなに死ぬかと思ったのにもう日常通りに過ごしていいだなんて、率直になんだか不思議な気持ちでした。
母にLINEをして10時過ぎに迎えに来てもらうことになりました。
3時間おきにミルクをあげてもらって眠いだろうにここまで迎えにきてもらうのが申し訳なさ過ぎて何度も謝りました。
着てきたパジャマは血まみれで、また横になったまま運ばれたので靴も無かったので、着替えと靴も持ってきてもらうことになりました。
母は、あんな惨状だったのに次の日に退院なんて大丈夫なのか、もっと入院した方がいい、と言っていましたが、私は何より早く赤ちゃんに会いたかったので大丈夫と言いました。
そして朝食を食べることになりました。
思えば昨日夕方に運ばれてから何も食べていませんでした。
ベッドで上半身を起こすだけでも痛かったのですが、少しでも食べた方がいいということで、なんとか傷への刺激を抑えられるようにと下半身だけ横向きにしなが起き上がって食べました。
運がいいことにこの日の朝食はお粥で、少しだけ食べられました。
食後に助産師さんと一緒に院長がやってきました。
産後の入院時に受けた診察の担当が院長がだったのですが、口調だけ優しくて肝心の内容や態度は非常に悪印象だったのですが、この病室にやってきた時の院長はそれとは別人のように優しい言葉をかけてきました。
「大変だったね、ビックリしたでしょう。でも宿直の先生が適切な処置をしてくれているのでもう大丈夫ですからね。」
態度の悪い院長の姿を知っていたので、この優しい態度は縫った傷口が開いて大量出血になったことを責められないようにするためのものなんだろうな、と、なぜか冷静に考えていました。
素直に心配してくれているとは思えない自分がいました。
そして、昨日の輸血は1袋だけだったのですが、僕としてはあの出血量だともう1袋ぐらい輸血した方がいいと思うけど当直の先生の判断だからねーと言われました。
それを私に言われてもと思いました。
貧血に効く薬を出しておくとのことでした。
「なんでこんな事になったんでしょうか」
と私が聞くと、
「うーん、なんでか分からないというのが正直なところでね、退院する時に僕が診察した時は問題がなかったから、その後ご自宅で何かあったのか、うーん、これといった原因を探すのが難しいんだよね」
との事でした。
私は産後に極度の便秘になっていて、かなりトイレできばったりはしました。
それを伝えたところ
「うーん、普通はそんなんじゃ傷が開いたりはしないはずなんだよね、だから違うとは思うんだけど」
と。
そして痛み止めと併せて酸化マグネシウムも追加で処方してもらいました。
「退院した後も何かあったらすぐ連絡してくれて大丈夫だからね」
と言葉を残し、院長は部屋から出ていきました。
なぜこんな事が起きたのか、結果原因は分からずじまいですが、この時の私は貧血と寝不足と激痛に耐えた疲労とで満身創痍だったので、追求する気力もなく、とにかく早く家に帰って赤ちゃんに会いたい一心でした。
その後導尿をはずしてもらい、助産師さんに付き添ってもらってトイレに行く練習をしました。
まず起き上がるのも怖くて、歩くもの恐る恐るでした。
産後一週間で少しずつ普段の生活に戻りつつあったのですが、一気に逆戻り、いや産後よりもむしろ痛みは激しく、より後退した感覚でした。
痛み止めを飲んでも激痛で歩くのもやっと、痛くて座ることもできない状態で、赤ちゃんのお世話が出来るのか不安でした。
出産で神経が伸びきってしまったのか産後まだ尿意が戻っていなかったのですが、この一件で股から何かが出る感覚がトラウマになってしまい、トイレに行くこと自体も怖くなってしまいました。
助産師さんに付き添ってもらってトイレに行ったのですが、いきむとおしっこではなく血が出そうで怖くて、尿意はあるのに出せませんでした。
それを伝えると
「うんちやおしっこを我慢するのはよくありませんから!大丈夫、もう血は止まってますから!」
と言われましたが、あの股から血が出る感覚が頭をよぎって本当にトラウマのようになっていました。
また縫合の傷も産後の何倍も痛く、この後退院してからも長い間私を苦しめることになりました。
その後母に迎えに来てもらい退院となりました。
この一件の費用は入院一日分を含めて2万円弱ほどでした。
以上、大量出血で死にかけた話でした。
出血の原因は、出産時の産道裂傷(膣壁裂傷)の傷が何故か開いてしまったこと。
そしてその傷がちょうど動脈にあったため、大量な出血を起こしたようでした。
何がきっかけで傷が開いてしまったのかは今も分かりません。
産後に極度の便秘だった為トイレで何度もいきんだりはしましたが、通常はそんなことでは縫った傷は開かないとのことでした。
もしくは産後になくなってしまった尿意を取り戻すために、下腹部や肛門に力を入れる練習を何度かしたりはしていたのですが、トイレでのいきみの方がよっぽど力が入っていたと思うのでこれも関係ないかと思われます。
もしくは縫合があまかったのでしょうか。
でも退院時に内診をしていただいた際は問題なかった言われたので、この言葉を信じるならこれも違うのかなと思います。
なので今でも原因ははっきりしていません。
複数の要因が複雑に絡み合って発生してしまったのかもしれません。
また傷が開くことが無いようにとかなりキツく縫われたため、出産直後以上の激痛が一ヶ月以上続き、その間赤ちゃんのお世話をするのがとても大変でした。
この激痛が1つの要因となり、この後私は産後うつのような状態にもなってしまいました。。。
その話はまた別で記そうと思います。
最後までお読みいただき有難うございました。