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意識が朦朧とした中での出来事のため、
会話の内容や処置の内容・順番などについて、事実と異なる点がある可能性があります。
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前回 ⇩⇩
母が救急車に持ち込んでくれたカバンからスマホと充電器を取ってもらい、この時やっとスマホを手にしました。
時間は19時を過ぎていました。
夫からLINEが入っていました。
出産時に何かあった時の為に両親に夫の連絡先を教えてあったのですが、私が運ばれた後に父が夫に連絡してくれたようでした。
夫に状況を伝えて入院になる旨を伝えました。
産まれたばかりの赤ちゃんが心配でたまりませんでした。
母にLINEをすると、赤ちゃんは今寝ているとのことで写真が送られてきました。
可愛くて愛しくてたまらなくて、いまこの時に一緒にいてあげられなくてゴメンねと何度も心の中で謝りました。
助産師さんがこまめに来て血圧や体温を測ってくれました。
2時間ほどで輸血は終わりました。
心配だった拒絶反応や発熱はありませんでした。
その後も母に沐浴の方法や湯冷ましの作り方などを改めて文字で説明していると、あっという間に22時を過ぎていました。
これから朝まで、70近い両親に3時間おきにミルクをあげてもらうことを考えると、申し訳なさ過ぎて母に何度も謝りました。
すると母は『2人いるんだからこっちは大丈夫だからあなたはとにかく体を休めるように』と言ってくれました。
このぐらいの時間からだんだん麻酔が切れてきて、縫合した部分がすごい激痛を放ち始め、我慢できないほどになっていました。
出産後も縫合部分がかなり痛くて痛み止めを飲んでいましたが、その比ではないほどの激痛でした。
先程先生がかなり強めに縫合したと言っていたことを思い出しました。
痛くなるかもとは言っていましたがまさかここまでとは思ってはいませんでした。
痛くて部位が熱くもう我慢出来なくて、痛み止めの点滴をしてもらいましたが、効果が出るまで時間がかかるとのことで、あまりの痛みでもう本当に無理で我慢できなくて助産師さんが来る度に痛いと伝えました。
しかし「痛み止めを打っていますから、効いてくるまで頑張りましょう!」としか言って貰えませんでした。
容量を越えての投与は出来ないので耐えるしかないとのことでした。
頑張って耐えて、30分たっても1時間経っても一向に痛みはとれませんでした。
もう痛すぎて脂汗が止まりません。
痛い痛いとベッドで1人うめき声をあげていました。
もう限界で助産師さんにナースコールをしたら、やっと時間が経ったということで、今度は飲むタイプの痛み止めをくれました。
こっちの方が効くかもしれない、点滴ではなく先にこっちをしたらよかったかもと謝られました。
え、そうなの!?この一時間死ぬ気で耐えたのに!!と若干イラっとしましたが、考えても仕方ないのでとにかく今度は早く効いてくれーと思いました。
そして、「これを飲んだら次の薬まで3時間は間隔を空けないといけないんです!!いいですか、3時間飲めないんです!なので3時間がんばって耐えましょう!!!」
とかなり強く言われました。
何度も痛いと弱音を吐いていたので、耐えるしかないと念押しをされたのでした。
もう痛すぎて限界だったので薬を受け取ったらすぐに飲みました。
これで痛みが治まるはず…!と思っていましたが、30分経っても、言われてみたらほんの少し痛みが引いたような引いてないような、相変わらずの激痛でもう脂汗と涙が止まりません。
股の中が燃えるように痛くてもう限界でした。
思わずナースコールをしていました。
助産師さんがやってきて諭すように言われました。
「縫ってる部位が体の内側で粘膜の部分で、しかも今回先生がかなり強く縫ってくれてるから、痛いよね、つらいよね、でももう痛み止め飲んじゃってるからあと2時間は飲めないの、頑張って耐えようね!」
もうこの時、痛みは限界にきていました。
あまりの痛さで
「無理ですー死にたいーもう無理死にたいー」
と泣きながら言いました。
体の内側から経験したことの無いほどの燃えるような痛みが絶えずやってきて、もう耐えられませんでした。
この痛みから解放されるなら死にたいとさえ思いました。
そんな私を見て助産師さんが必死に諭してくれました。
「大丈夫!頑張って耐えましょう!おうちで赤ちゃん待ってますよ!ママが頑張らないと!」
赤ちゃんの存在を思い出して会いたくてたまらなくて更に泣きました。
助産師さんは一生懸命励ましてくれました。
赤ちゃんのことを思い出し、死んだら赤ちゃんに会えないと思いとどまり、なんとか次の痛み止めが飲めるまで頑張ろうと思いました。
しかしこの時はもう深夜。
1人でただひたすらベッドに横になって激痛を耐えるだけの時間です。
両足を固定されていて動くことも出来ません。
ナースステーションで夜間に預かっている赤ちゃん達の泣き声が聞こえてきて、私の可愛い赤ちゃんの事を思って夜中ずっと泣いていました。
続く ⇩⇩